リウマチ科について
関節リウマチは膠原病の一種で、手足の関節に痛みを伴うだけでなく変形が生じることもあります。
治療としては、痛みやこわばりなどのつらい症状を緩和・解消するのに加え、関節の変形が起こらないように努め、生活上の問題を極力減らすように取り組んでいきます。
こんなお悩みがあれば
ご相談ください
- 朝方に手足の指関節がこわばる
- 熱っぽい
- 関節のあちこちが痛む
- 身体がだるい
- 手足のしびれ、痛みがある
主な症状
関節リウマチ (当院長は日本整形外科認定リウマチ専門医です)
骨や関節、筋肉など、身体を支え動かす運動器官、全身の免疫の異常にともなって関節に炎症がおこり、関節の腫れや痛みが生じ、それが長年続くと、関節が変形して重度な機能障害を引き起こす病気です。
症状の代表例
関節リウマチの発症のピークは30〜40歳代で、性別では家事、子育てに忙しい女性に多く、男性に比べ数倍の発症が確認されています。ですが、60歳代からの発症も多く、この場合を「高齢発症関節リウマチ」と呼んでいます。高齢発症関節リウマチでは、男女の発症率に差はございません。
また、15歳未満で発症する場合もあり、これは「若年性関節リウマチ」と呼んでいます。
まず適切な診断が必要です。朝の手のこわばりや、腫れを感じたら早めに専門医の血液検査を受けてください。
膠原病(こうげんびょう)
全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の呼び名です。
膠原病に含まれる病気
慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症(全身性硬化症)、多発性筋炎・皮膚筋炎、シェーグレン症候群、 MCTD(混合性結合組織病)、結節性多発動脈炎、リウマチ熱、リウマチ性多発筋痛症。
痛風
高尿酸血症を原因とした関節炎を来す疾患。名称は、痛み(発作の箇所)が風が吹くように足・膝・腰・肩・肘や手など全身の関節・骨端を移動し、尚且つ風が強くなったり穏やかになったりするように、痛みが酷くなったり和らいだりを繰り返す(痛みの悪風、または吹いた風が当たっただけでも痛むこともある)ことから呼ばれています。
原因
尿酸という物質が、何らかの原因で血液中の尿酸濃度が上昇し、飽和濃度を越え、身体の中に蓄積し関節に溜まると痛風発作となります。
「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」には「生活指導」の中に食事療法、特に「1日400mgを目安にしたプリン体の摂取制限」が示されています。
食事から摂取されるプリン体は体内で最終的に尿酸に代謝されて尿酸を増大させます。そのため、肉や魚介類をたくさん食べると痛風になりやすいことが知られています。また、アルコール飲料では、含まれるプリン体量はあまり多くはありませんが、アルコールの作用が加わって尿酸値が上昇します。お酒を毎日飲む人は痛風の危険度が2倍で、特にビールを飲む人の危険度が高いと報告されています。
最近は1日1回服用で、副作用が少ない治療薬が使われています。
外反母趾
足の親指が小指の方へ曲がり、親指の付け根の関節が「く」の字のように外側に飛び出し、靴を履くと、飛び出した部分が靴に当たって痛みが出たり、赤く腫れたりします。
リウマチが原因で起こる外反母趾もあり、高度な変形をしていることがあります。
原因
歩き方・合わない靴・運動不足・遺伝などが挙げられます。
一旦変形した足は手術しないと矯正はできませんが、進行を予防し痛みを軽くする方法は他にもあります。